オーデマピゲは時計職人さんが作ったサイト

スイスの時計メーカーには、二人の人物の姓を組み合わせて社名やブランド名にした例がいくつかあります。オーデマピゲもその代表的な一つです。1875年、ジュラ山脈のジュウ渓谷で古くから時計に携わっていた名門一家の出身の時計師ジュール=ルイ・「オーデマ」とエドワール=オーギュスト・「ピゲ」が互いに協力関係を結んで誕生したのが、このオーデマピゲです。二人の目標は、最高の複雑時計を作ることにありました。高度な複雑時計技術を要するミニッツリピーター機構に至っては3分の1の製品に搭載されていたようです。ミニッツリピーターやパーペチュアルカレンダー、クロノグラフなどを組み合わせた1882年や1892年発表の超複雑時計は、オーデマ ピゲの技術力を象徴する製品です。ミニッツ・リピーターとは一般的に、分単位までの時刻を「時と分」に分けて、 時計内部に収められた円形の細いワイヤー状のゴングを、時刻に合わせて、小さなハンマーで打ち鳴らす仕掛けのことです。オーデマピゲは、名時計ブランドでは非常に珍しく創業以来創業家による経営が続いています。

オーデマピゲ博物館

創業者ジュール-ルイ・オーデマの生家であり、1875年創業当時工房として使われていた建物は、現在オーデマ ピゲ博物館となっています。ジュウ渓谷の熟練時計師達による多くの名品をコレクションしており、126年を超える「マニュファクチュール」としての足跡を網羅しています。また、所有する複雑時計の数はプライベートな時計博物館では群を抜いています。当サイトを書いている管理人もオーデマピゲについての知識が深まるにつれて、もう行きたくて行きたくてたまらなくなりました。いろいろな職人さんが人生をかけて作り上げてきた作品をみたいと思う気持ちが起こるのも私も職人似た職業を生業としているからかもしれません。
※1907年に建てられたオーデマ ピゲ本社には、現在、オーデマピゲ・グループ本社、技術部、アフターサービス部が置かれており、時計製作部門、ジュエリー部門 、精密機械工作部門は、2000年に完成した新工場にあります。